ランチジャー 象印 ZOJIRUSHI SL-GF18-BA 詳細レポ3


ZOJIRUSHI ステンレスランチジャーお・べ・ん・と 【茶碗約3杯分】 SL-GF18-BA ブラック


おかず入れ(菜入れ)、御飯容器、と続けて書いてきました。今回はスープ(味噌汁)容器です。メーカーさん的にもココがキモなのかもしれません。汁物を入れられる弁当箱(これは筒だけどw)というと、ランチジャーしかありませんからね。フタ(ねじこみ式)が面白い。男子的に言うと、ブローオフバルブ装備です。こんな賢いもの他に見たことがない。構造は単純なのに完璧。ハメ込んだパッキンの弾力を上手に使っている。この辺が日本ブランドの素晴らしさと思う。


さて。保温能力の高さについて実体験を書いてきたわけですが、このランチジャーの保温部は最近流行の真空断熱のフードコンテナーより、はるかに保温効力が高いんです。


具体的に書くと、私も使っている(近いうちにレポ書きます)THERMOS 真空断熱フードコンテナー 0.38L トマト JBI-380 TOMがJISの測定法で6時間56度以上なのに比べ、実に6時間69度以上なんです。この温度域で13度の差は大きいんです。70度あるとカップ麺が作れる温度なんですネ。アチチ!と、暖かい、の差になります。
実際、かなり寒い場所に放置していても味噌汁はアツアツです。寒い場所で食べる熱い味噌汁の美味しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。


容量はスリキリ満杯で280ccです。あまり目一杯入れると開け閉めに気を使う(ヤケド注意!)事になるので、実容量は250ccくらいかな。


通常、味噌汁というのは一杯の標準量が160ccのようです。カップスープが150ccほど。この余裕を「具」に割り振ると、なかなか豪華な一食を作れます。通常の弁当メニューでは取りにくい「野菜」を「実だくさん」の暖かい汁物で簡単に取れるメニューが組めるのはランチジャーならではの世界と思います。(熱い)汁物ありき、の弁当というのは他では見たことがありません。


前回の記事では街の洋食屋さん風の御飯容器メニューを紹介しました。これにピッタリ来るのがクリームシチューじゃないでしょうか。シチューは味噌汁より比熱が高い物質でしょうから、この寒い時期には保温効果を高めるにも良いメニューです。


実はこのランチジャー、スープ容器は各種レトルト食品(カレー、シチュー、ハヤシ、中華丼etc,etc)が多少の余裕を残してドンピシャで収まるサイズなのです。余裕容量に肉や野菜を落とせば、ビンボなレトルトを踏み台にして簡単にリッチなメニューに!
もちろん、このまま電子レンジでアツアツにしてフタをするだけ。500Wなら2分でアツアツなのでインスタント味噌汁よりお手軽です。


追記: ランチジャーは横にして持ち歩くと汁漏れなどを起こすのでは? と思ってる方、いませんか?


私もそう思っていた。が、この製品は平気です。バイクのキャリアに横置きして数時間走行しても、数滴レベルで保温容器(外筒)の中に痕跡が残る程度。外には漏れません。これは上記のブローオフ・バルブが働いているせいだと思います。おそらく、これが無いと、温度が下がってきた時にフタを開けられなくなるはず。使い勝手と性能のトレードオフでしょう。
ただ、ユルッと盛った御飯(これ、超重要なポイント。最大お茶碗3杯詰められる、と、実際に3杯詰めるは違う話です。こちらの記事のように違う食材に容量を振り分けてもいいのです。このランチジャーは容量に余裕があるので、フツーに茶碗や丼に盛るようにフワッと置ける。これは暖かい御飯を美味しく食べるにはホントに重要なポイント! 旧来の弁当箱と違って、ギュウッと詰める必要は無いんです。普段、食べてるままの食卓を丸っと、パックして温かいまま持って歩けるのが、このランチジャー!)は偏ってましたがw
でも暖かい御飯なので、箸でササッとほぐせば全く平気なのもランチジャーならではと思います。冷えて固まった御飯だと、そうはならない。
念のため、横にして携行する場合は、保温バッグ内に使い捨ての紙オシボリを入れておくと良いですよ。もし手に付いたら、拭けるので。(というか、メシ食う前に、最低、手を拭け、という話かなw)