弁当の殺菌について

実は学生の頃に零細弁当屋(オニギリもある)と寿司屋でバイトしたことがあるんです。弁当屋では衛生管理に使い捨ての薄手PP手袋(エンボス付き、御飯が付かない)とアルコール殺菌剤(エタノール、蒸発してしまう)を多用していました。それと菜箸や容器などは金属製のものを熱湯消毒して使うんです。熱くなった容器はすぐに表面の水分が飛びます。余計な水分は雑菌の温床です。
基本は「絶対に容器内面・食品は素手で触らない」です。寿司屋は弁当屋ほど厳しくなくて、酢と塩を活用していました。まぁ、生寿司を半日放置してから食べる人ははいませんからネ。
それらを思い出したわけですが、どれもスーパー等で安価に入手できますから用意しておくとよいですね。(PP手袋は掃除用品コーナーの区分が多いです)

スーパーで売っている台所用のアルコール除菌剤は酒税法の関係で必ず添加物が入っています。お酒にならないようにですね。また、決して消毒とは表記していません。こちらは薬局法の関係です。どの製品の成分も「人体に害はない」とされていますから、実際にスプーン一杯ほどを飲んでみました。一言でいえば酸味のある焼酎です。添加物のクエン酸の酸味ですね。


この成分(クエン酸、蒸発しない)に不安を感じる人は果実酒用の35%焼酎を使っても良いと思います。アルコール濃度はほとんど同じ程度です。(正確な数値ではありませんが、無水エタノールを少しずつ加えて引火点を見る限り、同じ濃度です)


高濃度アルコール(エタノール)を使う人は火災に注意しましょう。非常に燃えやすいうえに、エタノールの炎は目に見えにくい怖ろしい炎なのです。静電気の火花でも簡単に着火してしまいます。


オカモト イージーグローブポリ抗菌手袋 No.725 L[100枚入]



今年はノロウィルスが猛威をふるっているようで厚労相から「手の洗い方」のPDFが出ています。肘の下から洗うというのは食品を扱う場合の鉄則ですね。
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/link01-01_leaf02.pdf

上の記事には出ていませんが手洗いブラシも必ず使う習慣があるとよいでしょう。食中毒のみならず風邪予防にも有効なのが手洗いです。

ただ、覚えておくべきは、一番手軽で有効なのが熱湯消毒、という事ですね。